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Posted by ミリタリーブログ  at 

2021年07月02日

E4小銃 (3)

かなり間が空いてしまいましたが、E4小銃の3回目です。
前々回の7.62mmE4小銃の続編になります。

近年「.300 AAC BlackOut」という、ケース部が5.56mmで弾頭部が7.62mmという、パッと見には頭でっかちな弾丸が注目されている様です。


上が.300 AAC BlackOut、下が5.56mmNATO

.300 AAC BlackOutは、5.56mmNATO弾と装弾数が同じで弾頭エネルギーは7.62mmNATO弾並み(超音速弾の場合)、という美味しいトコ取りの弾丸です。
この弾丸には装薬と弾頭重量にいくつか種類があり、その中の一つに「200gr前後の弾頭重量で亜音速」という、有効射程こそ200m程ですが、9mmParaを発射するサブマシンガンと比べて弾頭重量が重いので威力と弾道特性に優れている、という弾種があります。
この特性は短銃身/サプレッサーと非常に相性が良く、各国の特殊部隊御用達になっているらしいのです。

これはKampfgruppe O.K.P.D.にピッタリでは、と思いつき、前回製作したショート型MWSを.300 AAC BlackOut仕様に改装することにしました。
改装点は
 ・銃身をブルバレル化
 ・銃とマガジンの使用弾種の可視化
の2点になります。
併せて実物M4マガジンを使った撮影用小物も製作します。


・ブルバレル化
銃を分解して、M4特有の括れバレルを7.62mm弾の使用に耐える、括れのない重厚なブルバレルにします。


塩ビの水道パイプを一部切り取ります。


長さを微調整し、バレルとの接触部を面取りします。


塩ビパイプをバレルに被せます。


小片も被せます。
特に接着はしていません。



アルミテープを適量切り出します。
手近にあった物なので、無ければガムテープでも可です。


ガスブロックを避けてバレルと塩ビパイプに張り付けていきます。


このテープは塩ビパイプ固定が主な役目で、次の工程で見えなくなるので、皺や端末処理はあまり気にしません。


IlMondoMallのカーボン柄テープ
本来は自動車のドレスアップ用途です。
70x100mmのお試し用なので、2枚用意しました。


まず根本側を適量カットして貼っていきます。


バレルナットで隠れる部分には貼り付けません。


ハンドガード取付時に目立たなくなるところで重ね、合い切り処理します。
多少捲れる部分は、微量の瞬間接着剤で押さえます。


ガスブロックを取り付け、前側も適量切り出し貼り付けます。


仮にハンドガードを付けてみて、仕上がりを確認します。
軽量化と高剛性を目指してカーボンバレルを採用、という事にしました。

この後ハンドガードはアクセサリー類を取り外し、E3小銃の時と同様にN3グレーに塗装します。
塗装工程が終了したら再び組み込みます。


・.300 AAC BlackOut弾仕様の可視化
現場でも、5.56mmNATO弾装填のマガジンの誤挿入(逆パターンもあり)を防止するため、弾種の確認を容易にするための対策が講じられています。


市販の.300BLACKOUTバンド


裏側にはSUBSONICの刻印です。マガジンには2種類使用し、下地と文字の色を逆転させます。


銃には、トリガーガードを開けてマグウェル部に装着します。


・撮影用実物M4マガジン
この銃をOKPDの撮影に使うことも想定して、実際に弾丸を装填できるマガジンを作ってみます。


オークションで落札した、比較的程度の良いM4マガジン


そのバックプレート


バックプレートを外し、分解します。


清掃していくと、溝部にまだ汚れが残っています。
硝煙の汚れでしょうか、左側が特にひどく汚れていました。


清掃後に脱脂して、ブラックパーカーで塗装します。


わざとムラが残る様に塗装しました。


2時間くらい乾燥させてから組み立てます。


フォロワーはオリジナルのシリアルを残したかったので、未塗装です。


m2_ballさん謹製.300 AAC BlackOut


素晴らしい仕上がりです。


今回は特製プライマー付きで5発製作していただきました。


装填してみると、5.56mmNATOと同じ全長なので、実物マガジンにピッタリ納まります。


5発のうち4発をマガジンに装填し、残りの1発は撮影用に保管します。


残弾確認用ホールから見えるケース部。
実際ここまでするには弾丸が8発以上要りますので、5.56mmのケースを4個、先に装填しています。


このマガジンにも、先程のバンドを装着します。


撮影用小物としては十分な出来です。


これで岡山市警察7.62mm小銃(E4)、完成です。
E4の光学系はVectorOpticsを使用しています(前回のE4狙撃銃参照)。


M-LOKの隙間から見えるカーボンブルバレルが怪しい雰囲気を醸します。
その他の装備品はエク仕様のE3に合わせてあります。


.300 AAC BlackOutの亜音速弾を活かすべく、短銃身に長いサプレッサーを装着。
サプレッサーはSureFireのSOCOM762-RC2のレプリカで、E3と意匠を合わせます。



明るい場所で撮影したみました。
.300のバンドが良いアクセントになってますね。
バランス的には、ドットサイトがもう少し前の方が良いかもしれません。

E3と、E4が2種に渡った岡山市警察の制式小銃編ですが、次回で最後になります。  


Posted by エク  at 13:05Comments(0)E4小銃

2021年05月17日

E4小銃 (2) スナイパー型

E4小銃の要のパーツ、ハンドガードの塗装がまだ上がって来ないので、今回は余興として、E4の長銃身型「E4狙撃銃」です。

制作のきっかけは、この14.5インチ銃身のE2小銃をE3に変換する計画からでした。

E2小銃として署員に渡してから何度かの実戦を経験したのですが、彼の戦闘スタイルがスナイパー向きではなかった事もあり、E3小銃として組み直す事になりました。
その過程で14インチのハンドガードを含め数点のパーツが宙に浮いてしまったので、それを利用してスナイパーライフルを組む計画が持ち上がりました。
署員から「5.56mmの狙撃銃なんて使えませんよ」と言われたりしましたが、交戦距離が100m未満でソフトターゲットの場合、7.62mm以上だと威力過多の虞もあろうという事で採用しました。
5.56mmの弾道特性云々はこの際置いておいてください。

まず新たにマルイGBB CQB-Rを1挺調達し、アウターバレルとスリングアダプター、グリップを元E2小銃に移植します。
元E2小銃は完全なE3小銃として組み上げ、持ち主の署員に渡しました。


何本か余っているMWSの14.5インチアウターバレルから程度の良いものを選び、CQB-Rに取り付けます。
ガスブロックはE3仕様、ガスパイプはMWS純正です。


アッパーを完成させます。
G&Pの1.5インチ長バレルエクステンションで銃身長を14.5インチから16インチに延長、ハンドガードを取り付けた後に5KUのSureFireSOCOM556 RC2タイプサイレンサーと、KACタイプ45°オフセットマイクロフリップサイトを装着しました。



スナイパーライフルならこれをやりたかった:その1
PintyのM-LOKサイド取り付けバイポッド
せっかくのM-LOKなので、一般的な20mmレイル+ハリスではない事がやってみたかったのです。
バイポッドの展開に支障が出るので、OKPDのE系小銃のアイコン、スリングマウントは1ブロック後ろへ装着します。


ロアーからハンマーユニットを摘出します。


スナイパーライフルならこれをやりたかった:その2
Guns Modifyのトリガーユニット
ディスコネクターやトリガーのトラベル量が調整できます。
写真右は摘出したCQB-R純正ハンマーユニットです。


ハンマーユニットを分解し、トリガー周りを交換します。



ハンマーユニットを組み立てたらロアーに戻します。
ディスコネクターの調節はトリガー前方の芋ネジ、トリガートラベルはテイクダウンしてこの隙間から芋ネジを締めます。


スナイパーライフルならこれをやりたかった:その3
射撃姿勢に合わせて様々に調整できるストックです。


このストックをさらに改良するべく、毎度お馴染みボール盤でこの位置に開孔します。


Trirockの5スロットレイルアダプターの片側を垂直に削り、ネジと接着剤でストックに固定します。



スナイパーライフルならこれをやりたかった:その4
ActionArmyのモノポッド
普及していると思われますが、探すと無い/高いモノの一つです。
レイル接続なので取り付けは簡単です。


グリップはもちろんエク仕様M4の代名詞、GFG Mod.0タイプに交換します。
同時にトリガーガードもBCMタイプに交換です。間違えて電ガン用を購入してしまい、かなり削って装着しました。


VectorOpticsのFORESTER(Gen2)
E4小銃がMaverickなので、Vectorで揃えてみました。
マウントはTrirockの水平儀付きで、その下は高さ30mmの省スペース型の下駄です。


Butler Creekのバトラーキャップを取り付けるため、接眼側は径を調整するテープを巻きます。


スナイパーライフルならこれをやりたかった:その5
IRON AIRSOFTの片引きチャージングハンドル
アンビのチャージングハンドルにしてボルトアクションライフル的な動作も考えたのですが、LE用という事、他に採用している例がなく目立つ事から、片引きにしてみました。




スナイパーライフルならこれをやりたかった:その6
syunnsyunnkさん謹製のレシーバーカバー
分解してケースに収納するので、レシーバー開口部のカバーは必須です。
3Dプリント製ですが合いはバッチリです。
製作者のsyunnsyunnkさんとアンケートを通じて何度かやり取りしましたが、丁寧な説明と、製品に対する愛が感じられて非常に好感が持てました。


全部組み終わったら、ショートマガジンを挿して秘密の試射レンジへ行ってみます。




スナイパーライフルならこれをやりたかった:その7
VectorOpticsのLiberty
スポッタースコープとして、20-60x60のスコープを導入しました。
狙撃銃とスポッタースコープの並びはロマン溢れます。
交戦距離100m?ロマン優先で。

試射は滞りなく終了しました。
トリガーが狙撃銃ぽくフェザータッチで落ちる様になり、大変満足です。


スナイパーライフルならこれをやりたかった:その8
ゴツめの三脚にホグサドルが良かったのですが、古いビデオカメラ用の三脚にバイポッド用のレイルアダプターを取り付け、ハンドガード下のレイルパネルと接続する方式にしました。
E4狙撃銃と接合している写真は後日アップします。

次回はE4小銃に戻ります。  


Posted by エク  at 13:55Comments(0)E4小銃

2021年04月23日

E4小銃 (1)

岡山市警察(OKPD)制式小銃「OKPD5.56mm小銃10.3型」は、物語中の架空年号の永奈3年に採用されたので、通称「E3」と呼ばれています。
今や隊員の過半数が持つに至ったE3ですが、公にしていない設定ではE3のプロトタイプ「E2」や発展型「E4」(共に採用年度)も存在します。
今回は「OKPD7.62mm小銃7.9型(E4)」の製作過程から完成までを追っていきます。

母体となるのは、ノズルクラッシュしたマルイM4A1MWSです。

友人がサバゲーで愛用していた物なので、この時点でかなりカスタマイズされていました。
写真は社外品ハンドガードなどを取り外したところです。


クラッシュしたノズル
何かを噛み込んだのかもしれません。


Guns ModifyのノズルAssy
当時はノズル関係が軒並み欠品で、入手に苦労しました。


組み込み完了して、取り出した純正ノズルと比較。
何がどうなってこうなったのか分からないくらいボロボロですね。


内部の修理が終わったので、外部の主要部品を取り付けていきます。


FIRECLUBの7インチM-LOKハンドガード
当初は屋内フィールドでの使用を想定していたので、一番短い物を選びました。


G&PのPDWワイヤードストック
「CQBならばコレだろう」と選択しましたが、純正と比べてほとんど長さが変わりませんでした。


G&Pの200mmインナーバレル(パッキン付き)
5KUの7インチアウターバレル
ノズルクラッシュの影響か、ホップパッキンに傷が見られたので、パッキン付きは有り難いです。



仮組みをしてバランスを見ます。


インナーバレルとアウターバレルの長さもピッタリでした。


ここからはアクセサリーです。

PTSのマガジングリップ
LayLaxのアンビマガジンキャッチ
この時点では、今回のおまけ写真にある長いMWSと対になることを想定していたので、意匠を合わせています。


GunsModifyのアンビセレクトレバー
マガジンキャッチといい、この頃はアンビにハマっていました。


C&CのACHアンビチャージングハンドル
どれだけアンビにハマっていたか分かります。


MPのGFG Mod.0グリップ
FMAのBCMトリガーガード
この二つはエク仕様のM4には必ず装着のアイテムです。最近周知されてきたので嬉しい。


TrirockのM-LOK→20mm5スロットアダプター(L2)
MILITARY-BASEのRS-S3フィンガーストップ
レイルアダプターはタクティカルライト用です。
フィンガーストップは前後をどちらにするかで悩みました。


光学機器とマガジンを組み込み、ひみつ基地裏のシューティングレンジで試射と調整をします。
初動から大変快調で、ほぼ調整要らずでした。



ストック横のQDマウントにフックを差し込み、ワンポイントスリングを取り付けます。
全長が短いとワンポイントが便利です。


この状態でしばらくCQB用に使っていましたが、ある事が契機となりE4に改装する運びとなりました。
E4小銃(2)へ続きます。


おまけ

愛用のMWSカスタムと比較
  


Posted by エク  at 18:07Comments(0)E4小銃

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